毎日、朝起きた瞬間から「今日も仕事か…」と憂鬱になる。
仕事内容が特別きついわけじゃないのに、会社に行くこと自体がしんどい。
そんな状態が続くと、「社会人ってみんなこうなの?」「仕事がつらいと感じる自分がおかしいのかな」と悩んでしまいます。
私は新卒の時にやりたい仕事があったわけでもなく、消去法で仕事を選びました。
でも実際に働き始めてみると、想像以上に消耗していく毎日でした。
仕事内容が自分に合っていないとこんなにつらいものなんだと実感しました。
この記事では、やりたいことが見つからないまま社会人になり、仕事に強いストレスを感じていた私が、「やりたい仕事」ではなく「自分に合う仕事」を軸に考え直した経験を書いています。
仕事がつらい理由は、必ずしも「努力不足」や「甘え」ではありません。環境や働き方を見直すだけで、毎日のしんどさは大きく変わります。
今、仕事がつらい・向いていないと感じている人に、ひとつの考え方として読んでもらえたら嬉しいです。
小さい頃からやりたいことも将来の夢もなかった

私は小さい頃から大人になるまで、やりたい仕事が全く思い浮かびませんでした。
子供の頃はよく将来の夢を聞かれますが、毎回違う答えを言っていた気がします。笑
夢を聞かれるのがちょっと苦手だった子ども時代
小さい頃から、「将来の夢は?」という質問をされるといつも答えが思い浮かばず困っていました。
特別な夢も強く憧れる職業もなかったので、その場をやり過ごすために対して興味もないのに「パティシエ」などと適当に答えていました。

なりたい職業なんてないよ…
やりたいことがないことについて、特に危機感はありませんでした。
でも、周りの友達が夢や目標について語っているのを聞くたびに、ちょっとだけ居心地の悪さは感じていました。
当時の私は、「大人になるまでに自然と見つかるだろう」と思っていました。
しかし高校・大学と進学していっても結局見つからないままでした。
大学も「無難そう」という理由で経営学部へ
高校に入り、進路を考える時期になっても心境は変わりませんでした。
「これを学びたい」「この仕事に就きたい」といった明確な夢は、やっぱりありません。
だから大学選びも消去法でした。専門職に直結しそうな学部はハードルが高そうなので避け、かといって強い興味のある分野もなく。
最終的に選んだのが、「つぶしがききそうだしどこにでも使えそう」という理由で経営学部を選びました。
学びたい内容があったというより、「将来困らなさそうだから」というだけの理由です。
この頃から、私の進路選択の基準はずっと同じでした。

やりたいことを探すより、失敗しなさそうな道を選ぼう
その考え方が、そのまま就職活動にも続いていきます。
新卒で選んだ事務職が、想像以上にしんどかった
就職活動でも、判断基準は変わりませんでした。
「これがやりたい」という仕事は相変わらずなかったので、「これは向いてなさそう」「この条件は嫌だ」というマイナス面を避ける方向で探していました。
営業は嫌、休みが少ないのも嫌、という消去法で選んだ最初の仕事
新卒の就活時にはっきりしていたのは、「営業はやりたくない」ということです。
数字に追われる仕事や人との関わりがメインの仕事は、想像しただけで全く向いてないなと思ったからです。
それと、「土日祝休みの完全週休二日制」「転勤なし」という条件も絶対譲れなかったです。
やりたい仕事を探すのではなく、「これならマシかも」と思える職種・会社を消去法で選んでいきました。
その点、事務職はこの条件面をクリアしているし「黙々と働けそう」「ルーティンワークで楽そう」というイメージがあったので、事務職メインで面接を受けていました。
結果的に事務職で内定をもらった会社に就職することにしました。
暗い職場・昭和気質の上司・マルチタスク地獄
実際に働き始めてみると、職場の空気は想像と違っていました。
オフィス全体がどんよりと暗い雰囲気で、常に緊張感が漂っていました。
上司はザ・昭和の価値観で、細かいことまでいちいち管理するタイプでした。
今でも覚えているめんどくさかった注意の一つは、PCにメモの付箋を何個か貼っていたら「見栄えが悪いからやめて」と言われたことでした。社外のお客さんが見るわけでもないのに。笑
相談や質問もしづらく、常に顔色をうかがいながら過ごしていました。

この職場、自分には合わないかも…
仕事内容も、思っていたよりずっと大変でした。
事務作業の合間に社内での確認作業や社外の人との調整をこなすマルチタスクで、一日が終わる頃には、ぐったりしていました。
また、事務職では避けて通れない電話対応がネックでした。
私はもともと知らない人からの電話に苦手意識があったので緊張してうまく聞き取れなかったりすることも多く、憂鬱になる大きな原因の一つでした。
入社1ヶ月ぐらいでもう環境も仕事も合わないなと感じ始めていました。
組織で働くのはこんなにも辛いのか、と実感しました。
組織で働くのが向いていないと感じる理由や対処法はこちらの記事で詳しくまとめています。
毎日憂鬱で、3ヶ月で退職した理由
毎日朝起きた瞬間から、「今日も仕事か」と考えると憂鬱でたまらない日々でした。
「最初はそんなもの。続けていけば慣れる。」という意見が多いですが、1日1日を乗り越えるのがとても辛く、「これを何年も続けるのか」と想像すると強い不安を感じるようになりました。
だんだんよく眠れなくなり、仕事中に頭痛がするようになってきていました。
家に帰って夜ご飯を食べている時に突然涙がポロポロ出てくる日もありました。
毎日「辞めたい」と思いながらなんとか出社していましたが、ある日の出社中にどうしても会社に足が向かわなくなり、乗り換えで降りた駅から欠勤の連絡をしました。
その翌日以降も会社に行けず、結局新卒で入社して3ヶ月で退職しました。
「やりたいこと」より「自分に合う働き方」を考え始めた
退職して少し落ち着いた頃、「じゃあ何をやりたいのか、何ならできるのか」と考えてみましたが、
答えはすぐには出ませんでした。
やりたい仕事があって辞めたわけでもないし、そもそもこれまでの人生で「これがやりたい」と思えたことが、ほとんどなかったからです。
一方で、はっきりしたこともありました。前の職場や仕事は、自分には合っていなかった、ということです。
そこで改めて、「やりたいことを見つける」よりも、自分に合わないものを徹底的に避けることを重視しようと思いました。
やりたい仕事が見つからないなら、別の軸で考えよう
無理にやりたいことをひねり出すより、以下のようにどんな時に辛いと感じるのかをしっかり分析して、なるべく快適に働けそうな職種を見つけることを重視しました。
- どんな環境がしんどかったか
- 何がストレスになっていたか
- 逆に、どんな環境なら楽なのか
仕事に興味がなくても、毎日消耗せずに働ける環境なら無理なく続けられるんじゃないかと考えました。
ストレスの原因を言語化してみる
仕事がしんどかった理由を振り返ってみると、仕事内容が合っていなかったのは、間違いありません。
電話をかけて確認したり、社内の人同士をつなぐ調整役になったり。
常に誰かとのやりとりが発生する仕事は、私にとってかなりの負担でした。
人と関わりながら、マルチタスクで回し続ける仕事の性質が自分に合っていなかったんだと思います。
やりたいことがなくても「合う仕事」は見つかる
やりたいことが見つからなくても、やりたくないこと、何ができそうか、を整理して仕事選びをすることで、自分に合う仕事を見つけることはできます。
選んだのは、興味より「苦じゃなさ」
前の仕事のような人と頻繁にやり取りをしながらマルチタスクをこなすような働き方は苦でしかなかったので、興味があるかよりもストレスなく働けそうな仕事を選ぶことを優先しました。
どんな仕事内容なら苦じゃないのかを考えた時に思い浮かんだのは以下のような要素でした。
- 黙々と働ける落ち着いた職場
- 人との調整業務が少ない
- 一つの作業に集中できそうな専門職や技術職
これらを満たしていて文系未経験から満たせる仕事は何かと考えた時に、IT業界なら向いてるかもしれないと考えました。
そして結局Webコーダーとして制作会社に入社し、Webサイトの制作に関わるようになりました。
仕事に強い関心がなくても、苦痛が少ないだけで、心と体はかなり楽になることを実感しました。
前の仕事より圧倒的に楽だった理由
前の仕事と比べて、一番大きく違ったのは働き方でした。
シングルタスクで、目の前の作業に集中できる時間が多いことで、仕事のストレスが激減しました。
人との調整業務はなく、制作部署には外線もありません。
コミュニケーションはたまに打ち合わせが入る程度です。
基本的には黙々と自分の作業に集中できる環境です。
仕事内容そのものにめちゃくちゃ興味があったわけではないですが、前の仕事のように一日が終わるたびにぐったり消耗して毎日憂鬱になることはなくなりました。
これが、とても大きな変化でした。
たまたま私の場合は、IT業界に進みましたが、大事だったのは業界や職種そのものよりも、
自分に合った仕事の進め方だったと思います。
仕事内容に興味がなくても、働きやすさは手に入る
必ずしも仕事内容に興味がなくても、自分が快適に働ける環境を手に入れることはできます。
「好き」じゃなくても「苦じゃない」は大事
「好きなことを仕事にしよう」「やりたいことを見つけよう」
という言葉をよく見かけますが、誰もがそんなふうに思える仕事に出会えるわけではありません。
「これはそこまで苦じゃない」「毎日続けても耐えられる」と感じられる仕事に変わっただけで、働くことへのハードルはかなり下がりました。
仕事は生活の多くの時間を占めます。その仕事が苦痛だと生きること自体が辛くなってしまいます。
好きじゃなくても、苦痛が少ないということは、それだけで十分な価値があると思っています。
頑張りすぎずに日々の仕事をやり過ごす、というスタンスで働くぐらいがちょうどいいと思っています。
ストレスが減ると、人生全体が少し楽になる
仕事でのストレスが減ると、生活のいろいろな部分に余裕が生まれました。
家に帰っても仕事のことで頭がいっぱいになることが減り、休日にまで引きずることも少なくなりました。
積極的に趣味を楽しんだり友人との予定を入れられるようになりました。
「明日の仕事が憂鬱すぎて、今を楽しめない」という状態から抜け出せただけで、大きな前進でした。
やりたいことがないまま働いてもいいと思えた理由
やりたいこと重視ではなく働き方重視で仕事を選んだのは、私にとっては大正解でした。
仕事は人生の手段であって、目的じゃない
仕事はあくまで「生活を成り立たせるための手段」であって、人生の中心ではありません。
(もちろん、仕事が楽しくてしょうがない!生き甲斐だ!という人はそれでいいと思います)
仕事に全力を注げない自分を責める必要はないし、仕事中心じゃない生き方を選ぶのも人それぞれ自由です。
人生の主役は仕事じゃなく、あなた自身です。
合わない環境を避けるだけでも十分前進
人は「もっと頑張らなきゃ」「成長しなきゃ」と思いがちですが、合わない環境から距離を取るだけでも、人生はかなり前に進みます。
壊れかけている場所で耐え続けるより、自分が消耗しない場所に移るほうが、よっぽど健全です。
逃げではなくちゃんと戦略的に人生の舵をとっている、と言えるのではないでしょうか。
やりたいことは、後から見つかってもいい
「やりたいことがないから動けない」と悩む人は多いですが、やりたいことは、最初から見つかっていなくても大丈夫です。
「無理なこと」「苦しいこと」を減らしていく中で、あとから自然と見えてくるものもあります。
今はまだ分からなくても、余裕ができたら新たな視点から物事を見られるようになるかもしれません。
まとめ
やりたいことがなくても、「苦じゃない」「消耗しない」働き方を選ぶことは可能です。
大事なのは、自分に合った環境に身を置くこと。
向いていない場所で頑張り続けるのをやめるだけで、毎日は驚くほど楽になります。
無理をやめることは、甘えでも後退でもありません。
焦らなくていいし、無理に答えを出さなくても大丈夫です。
逃げ道はあります。選択肢もあります。
あなたのペースで、ちょっとずつ前に進んでいきましょう。



